【鑑定】鑑定 ：NGC XF 3/5,3/5アメリカ大手鑑定機関であるNGC社の鑑定を受けたコインです。 【商品説明】・国籍 ： 古代ギリシャ レスボス島ミティリーニ・年号 ： 紀元前377年-326年・素材 ： ヘクテ金貨・直径 ： 約10ｍｍ・重量 ： 約2.55g 【状態】認定スラブに傷等はありません。極美品です。 ご覧いただきありがとうございます。 古代ギリシャ レスボス島ミティリーニのヘクテ金貨を出品させていただきます。 ミティリーニといえばミュティレネの反乱が有名でご存知の方も多いと思います。 紀元前428年にアテナイに対して反乱を起こし、翌427年には援軍の遅延と食料不足で結局は降伏することになり、その結果、アテナイ市会ではミティリーニの男子全員の処刑と女子共の奴隷を決議しました。 しかし、これがあまりに苛烈な処罰であるとして翌日デョオドドスがこれに反論演説をして、僅差でデュオドドス支持が上回り直ぐに前日の決定は無効の知らせを船で送って、正にミティリーニの処刑が始まる寸前に食い止められた、というまるで演劇のようなレスボス島の歴史の1ページです。 またレスボス島は地理的に現在のトルコに非常に近いことから古代オリエント世界では、小アジアの文化的影響も非常に強くリディアやアケメネス朝の影響も少なくありません。今回ご紹介するヘクテ金貨はアポロン神とニンフのデザインです。 アポロン神はオリュンポス十二神の1人で、ゼウスの息子です。太陽の神、芸術の神、予言の神とされていますが、その起源は小アジアに起原を持つ神格と言われています。 そして裏のニンフですが、髪飾りにハッキリと月桂樹の冠が描かれていることから、アポロン神が恋して追いかけ続けたダプネーではないでしょうか。 アポロン神の求愛が過ぎて、ダプネーはその苦悩のあまりに月桂樹に身を変えてしまった妖精です。 そのことでアポロン神はひどく心を痛めて、月桂樹を自分の聖樹として、アポロン神の祭儀である音楽と詩歌のピューティア大祭での優勝者の冠となりました。 現在ではこの古代ギリシャの4大大祭の1つであるオリンピックだけが残っていて、その優勝者にはやはり月桂樹の冠が贈られます。 今でも歴史の片鱗が残っているのですね。