廃番になった、バタフライのアリレート搭載のカット用モデル、名作レトリーバです。 レトリーバは、攻守のやりやすさと高い安定感で松下プロモデルとともにベストセラーとなったラケットです。 スペアラケットとして持っていたものですが、諸事情により卓球は引退することとなりました。 レトリーバは、特殊素材のなかでもかなりスイートスポットが広く、当てればとにかく返る唯一無二のラケットとして有名でした。 世界で活躍していたカットマンの塩野選手ほか多くのカット選手がレトリーバを使用していました。グリップはＳＴのみでした。 アリレートは高粘弾性、高振動減衰性などの特徴があり、手に響きにくい素材で、硬くて弾むカーボンに対し、アリレートは「しなやかで球持ちがよい」のが特徴的でした。グリップはやや太めで、がっしりと握れるグリップです。 ボール吸収とコントロール性が極めて高く使い勝手の良い物になっています。 重量はやや重めですが、重心がやや手前にあるので重く感じず、多少重い方が相手ボールに押されないので、ちょうどよいです。 ボールを打った感じは、かなりボールをつかむので、最近のテンション系ラバーと組み合わせてもかなり安定感があり使いやすいと思います。 レトリーバは、あまり替えがきかないラケットとして有名です。 打球感 : ソフト 合板構成 : 木材 5枚、アリレート 2枚 ブレード : セミラージサイズ (松下プロモデルや渋谷プロモデル、朱世赫、ディフェンス2 と同等サイズ) ブレードサイズ : 166ミリ×155ミリ 板厚 : 6.3ミリ グリップサイズ : 100ミリ×22ミリ 片方の10時方向の側面 (ブレードのプリント面をフォア側にしたとき10時方向の左側面) に卓球台などに接触したあとがあります。反対側の側面はキズはありません。 保管前に、接触した箇所は瞬間接着剤を薄く塗り補修、凸の無いように目の細かいサンドペーパーで修正、強化しました。両面の木目の剥がれはありません。 両面のブレード面にラケットコートを1回のみ塗りました。 また、サイドもぶつけたりした場合、上板が欠けないように瞬間接着剤を薄く塗って凸の無いように目の細かいサンドペーパーで修正、強化しました。グリップにグリップテープを巻いていたので手垢は付いていません。 ラケットの重量は103グラムです。